民泊清掃を業者に頼まず自分自身で行う場合、どれだけ早く仕上げられるかはとても重要です。また、早く仕上げられても清潔さが評価されなければ、その後の売上に響いてしまいます。この記事では、民泊清掃を早く仕上げるコツを5つご紹介します。
また、客室を綺麗に見せるために押さえておくべきポイントについてもお伝えしますので、質と早さを両立させた効率的な清掃方法を実現していきましょう。
民泊施設とホテル・旅館の客室清掃の違いとは?
アパートやマンションのオーナー、一軒家の所有者などが、空き家を宿泊施設として貸し出す民泊施設。同じ客室清掃でも民泊施設とホテル・旅館ではいくつかの違いがあります。ここでは民泊施設ならではの特徴をチェックしておきましょう。
客室の形状が統一されていない
一軒家を民泊施設として貸し出していたり、異なるマンションやアパートの一室を複数貸し出している場合、客室の形状が統一されていないことに注意しましょう。ホテルや旅館の場合は、お部屋のグレードによって多少部屋の間取りに違いが生じるものの、間取りはそれほど大きく変わりません。
個性のある民泊施設ではそれぞれ独自の部屋づくりをしており、家具の配置など複雑な場合もあります。
民泊施設は外国人観光客が多く占めるためトラブルも発生しやすい
ホテルや旅館は、主に、日本人観光客が利用しますが、民泊施設の利用者の多くは外国人観光客です。そのため、宿泊者とのトラブルが発生し、清掃が思い通りに進まないといったケースも発生しやすくなります。
清掃作業に影響を与えるようなトラブルは次のようなことが挙げられます。
- 退去時間を過ぎても、チェックアウトしておらず清掃を始められない
- ガキがポストや所定の場所に返却されておらず部屋に入れない
- 騒音や迷惑行為が原因で近隣住民からクレームがあり、その対応に追われて清掃を始められない
民泊清掃を業者などに依頼しない場合、このような対応も全て自分自身で行う必要があります。そのため、清掃スケジュール通りに進められないというリスクも考えておくことが必要です。
民泊施設の場所が離れている場合は、移動時間も考慮する必要がある
貸し出している民泊施設が離れた場所にある場合は、清掃作業に加えて移動時間も考慮しておく必要があります。ホテルや旅館の場合は、同じ施設内のため移動距離も少なく効率的な作業を行やすいですが、複数の民泊施設が離れた場所にある場合、車で移動する時間や手間が発生してしまいます。
スケジュール管理を行う際は、民泊施設間の移動時間も加味して行うことが必要で、特に観光地の休日は予想外に道が混む場合がある事も頭に入れておきましょう。
民泊清掃を早く仕上げる5つのコツ
スピードが重要視される民泊清掃。効率的に行うことで、単にスピードが上がるだけでなく、水道代・光熱費など清掃時にかかるコストの削減にもつながります。ここでは、客室の清掃を早く仕上げるためのコツを5つご紹介しますので、ぜひチェックしてみてください。
1. 事前準備をしっかりと行う
準備8割実行2割という言葉があるように、事前準備はしっかりと行っておく必要があります。施設の広さや間取り、立地などによって異なりますが、次の3つの項目は押さえておくといいでしょう。
- 清掃手順・経路を紙に書き出すなどして把握しておく
- 必要な清掃道具が揃っているかあらかじめチェックしておく
- 交換が必要な消耗品を常に把握し、補充用品の準備を整えておく
複数の民泊施設を運用しているオーナーの場合、それぞれの施設によって間取りが異なる場合があります。その場合は、各施設ごとの清掃手順や清掃経路を決めておくと効率化につながるでしょう。
また、清掃スピードを上げるために大切なことは、不要な移動を最小限に押さえることです。そのためには、清掃に必要な道具や補充用品の準備をしっかりと行い、清掃段階で不足がないようにしておきましょう。
2. 最初にゴミ・シーツの回収を行い、部屋をスッキリさせる!
清掃を始める段階で、ゴミ箱に入っているゴミや掃除機で吸い取れない大きさのゴミ・シーツなどを回収しておきましょう。客室の中をスッキリさせておくことで、その後の作業がスムーズに進みます。
この時のポイントは、ゴミ袋を一つだけ口が開いた状態で残しておくことです。取りきれなかったゴミやベッド下・テレビ裏のゴミなど、清掃途中に発見したゴミを入れられるようにしておきましょう。
3. 掃除機をかける前に壁やテレビなどの埃を叩き落とす
掃除機をかける前に、壁やテレビ・棚などの埃を叩き落としておきましょう。また、ベッドメイクをする際にも埃が舞いやすいので、ベッドメイクも掃除機をかける前に終わらせておくと二度手間を防ぐことができますよ。
4. 「ついで」にできることを心がける!
民泊清掃を業者に依頼せずに行う場合は、一人ですべての清掃を行うという状況がほとんどではないでしょうか。そのような中、少しでも時短を目指すなら、「ついで」にできることを心がけてみてください。
どんなことでも構いませんが、小さな工夫をしてみると意外と見つかります。例えば、次のようなことも考えられます。
- ゴミ集めのついでに、便器の蓋を上げておくことで、トイレ掃除を始めやすくする
- 各部屋の窓を開けるついでに、必要な清掃道具を各場所に配置しておく
- 清掃ついでに次回補充が必要になりそうな消耗品をチェックしておく
- 掃除機をかけるついでに、ゴミ箱の位置を元の位置に戻しておく
ご自身の清掃のスタイルに合わせて、ついでにできることを見つけてみましょう。少しの差でスピードに大きな違いが出る民泊清掃だからこそ、ついでを心がけることで、早く仕上げることにつながります。
5. キッチンは一番最後に仕上げる
キッチンを拭き上げまでしてから、バスルームや洗面所など他の水回りの清掃を行った場合、水を使う必要があり、再度キッチンの拭き上げを行わなければいけなくなったということは、民泊清掃あるあるではないでしょうか。
キッチンは、一番最後に拭き上げるのがおすすめです。もし、キッチンの清掃を早めに行いたい場合は、拭き上げだけはせず、水回りの清掃を一通り行ってから最後にキッチンの拭き上げを行うようにすると二度手間のリスクを減らせます。
民泊清掃で客室を綺麗に見せるために押さえておくべき清掃箇所
民泊清掃は、スピードとの勝負という一面があります。全てを完璧にこなそうとするのではなく、客室を綺麗に見せるために重要な箇所を押さえておくようにしましょう。
押さえておくべきポイントは、次の2点です。
- ベッドメイク
- 水回り
宿泊客を不快にしてしまう一番のポイントは、前の客の使用跡が残っていること。それが一番出やすいのが、今挙げた2つです。
髪の毛やコンタクトレンズ等の汚れが落ちやすく、目立ちやすい場所になります。
他の清掃箇所に比べ念入りに清掃を行うように心がけていきましょう!
【まとめ】民泊清掃は事前準備をしっかり行って、効率的な作業を実現しましょう!
行う人によっては数十分、1時間ほども作業スピードが違ってくるほどシビアな民泊清掃。たとえ一人で清掃を行う場合でも、事前準備ができていれば、早く仕上げられる可能性は十分にあります。
清掃手順・清掃経路は、それぞれの間取りによっても異なりますので、経験しながらどのような手順・経路で行うのがベストなのかを見つけていきましょう。