民泊施設の売上に大きな影響を与える民泊清掃。初めのうちは、経費を削減するため、清掃代行会社へ依頼せずに個人で行なう方は多くいらっしゃいます。しかし、民泊清掃を一人で担当し続けるのは体力的にも精神的にも大変ではないでしょうか。実は、清掃代行を依頼することで得られるメリットはたくさんあります。この記事では、清掃代行会社へ依頼するメリット・デメリットについてお伝えしますので、本当に依頼すべきなのかどうかの参考にしてみてください。
民泊清掃代行会社へ依頼するメリット・デメリット
ここでは、民泊を運営する上で、清掃代行会社に依頼した場合のメリットとデメリットについてお伝えします。ご自身の状況に応じて、依頼すべきかどうかチェックしていきましょう。
メリット
まずは、メリットについてお伝えします。清掃代行を依頼するメリットは、次の3つが挙げられます。
- 清掃の手間が省ける
- 入念な清掃を行なってもらえる!
- リネンの無料貸し出しがあり、費用を抑えられる
1. 清掃の手間が省ける
清掃代行を依頼する上で一番大きなメリットです。清掃は、民泊の評価に大きな影響を与えて売上にも直結する重要項目である上に、大きな労力を必要とします。
個人で行なっている場合は、基本的に一人で行なっているでしょうから、肉体的な大変さを実感されている方も多いのではないでしょうか。清掃代行へ依頼すれば、大変な清掃作業を任せることができます。
2. 入念な清掃を行なってもらえる!
清掃代行会社では、見落としやすい箇所や汚れが付きやすい箇所をリストアップし、社内で共有しています。宿泊客が注目する場所なども把握しているため、清掃漏れによる評価ダウンのリスクを減らすことが可能です。
3. リネンの無料貸し出しがあり、費用を抑えられる
清掃会社によっては、布団カバーやベッドシーツなどのリネン類を貸し出してくれるところもあります。リネン類は、種類や数にもよりますが、費用としては数万円程度はかかるでしょう。このような設備にかかる費用を抑えられるのは、清掃代行を利用する大きなメリットの一つです。
デメリット
次は、デメリットについてお伝えします。清掃代行を依頼するデメリットは、次の3つが挙げられます。
- 費用がかかる
- 会社によって品質に差がある
- 宿泊客とのコミュニケーションを取る機会が少なくなる
1. 費用がかかる
個人で行う場合には、清掃のための人件費はかかりませんが、清掃代行会社へ依頼すれば費用がかかります。また、清掃費用を宿泊費の料金に上乗せする場合、費用が高いと宿泊客に思われてしまい、依頼が減ってしまうリスクもあるので注意が必要です。
そのため、ホスト居住型の民泊では、ホスト自身が清掃を行うため宿泊客から清掃料金を取らないという方もいらっしゃいます。ご自身の状況に合わせて清掃代行を依頼するのか市内のかを判断する方がいいでしょう。
では、清掃代行を依頼する場合、どのくらいの費用がかかるでしょうか。清掃代行費用には、施設の面積に応じて価格が決まる場合や、宿泊客の人数に応じて価格が決まる場合など、清掃代行会社によって料金形態は様々です。
ここでは、施設面積に応じた料金相場をご紹介しますので、どの程度の費用がかかるのか、一つの目安としてチェックしてみてください。
【民泊施設の面積に応じた費用の相場】
施設面積 | 料金 |
25㎡以下 | 4,000〜5,000円 |
25〜30㎡(1K/1DK) | 4,500〜6,000円 |
30〜40㎡(1LDK/2K/2DK) | 5,000〜6,500円 |
40〜50㎡(2DK/2LDK/3K) | 6,000〜7,000円 |
50〜60㎡(2DK/3K/3LDK) | 6,500〜7,500円 |
60〜70㎡(3K/3LDK) | 7,000〜7,500円 |
70〜80㎡(3LDK/4DK/4LDK) | 7,500〜8,500円 |
80〜90㎡(3LDK/4DK/4LDK) | 8,000〜9,000円 |
90〜100㎡(3LDK/4DK/4LDK) | 8,500〜9,500円 |
面積あたりの費用は、付属するオプションなど清掃代行会社によって変わりますので、依頼する前に必ず依頼を考えている清掃代行会社の価格表を参照するようにしましょう。
2. 会社によって品質に差がある
民泊清掃会社によっては、清掃完了報告を受けたのに、実際は清掃が行われていなかったという事例や、清掃のクオリティが低く、宿泊客からクレーム・低評価を付けられてしまったという事例もあります。会社HPやサービス内容、口コミなどを参考にして、信頼できる清掃代行会社を見つけるようにしましょう。
3. 宿泊客とのコミュニケーションを取る機会が少なくなる
清掃を行うときに、宿泊客と顔を合わせる機会があれば、「ありがとうございました」と一言お礼を伝えられますし、会話が弾めばリピーターを獲得できるチャンスにもなります。民泊清掃会社へ依頼することで、ゲストと直接触れ合える機会が少なくなるのはデメリットです。
民泊清掃代行のサービス内容
では、実際に清掃代行を依頼するとどのようなサービスを受けられるのでしょうか。ここでは、清掃代行会社のサービス内容をまとめましたので、チェックしておきましょう。
1. クリーニング業務
クリーニング業務は、お部屋や水回りの清掃など、基本的な清掃業務です。
2. ベッドのシーツ交換・ベッドメイク
ベッドのシーツを交換してくれるだけでなく、ホテルや旅館の客室で行われているようなベッドメイクも行なってくれます。
3. リネンの貸し出し
清掃代行会社によっては、リネンの貸し出しを行なっているところもあります。リネン類は、複数枚用意しておいた方が良いものですし、使用し続ければ買い替えも必要になる物です。リネンの貸し出しを利用することで、リネン類にかかる費用を抑えられます。
4. 消耗品の補充・消耗品の購入代行
クリーニング業務だけでなく、シャンプーやリンス・トイレットペーパーやティッシュペーパーなどの消耗品を交換したり、足りなくなった消耗品の購入を代行してくれる会社もあります。
5. ゴミの処理
民泊で出たゴミは、事業系一般廃棄物に該当するため、自治体のクリーンセンターに持ち込むか、専門業者に回収してもらうよう法律で定められています。個人で行う場合は、ゴミ処理だけでも大きな手間がかかってしまいますが、清掃代行業者に依頼すればゴミの分別から処理まで一括で代行してくれるので安心です。
6. 清掃完了報告
民泊清掃代行会社へ依頼した場合、清掃完了報告を行なってくれます。会社によっては、清掃箇所を小まめに写真で撮って送ってくれるところもありますので、実際に民泊施設へ行かなくても清掃状況を確認することが可能です。
7. 忘れ物チェックおよび保管サービス
ゲストが退去した後の忘れ物チェックも行なってくれます。また、忘れ物があった場合に、清掃代行会社が一定期間保管してくれるのも嬉しいポイントです。
8. 施設内の備品・設備の異常チェック
電球が切れていないか、設備は問題なく使えるかなど、清掃時に施設内の備品や設備に異常がないかどうかチェックしてくれる会社もあります。
ご自身の状況に合わせて、民泊清掃代行を利用するか決めましょう!
この記事では、民泊清掃を代行会社へ依頼するメリットやデメリット・相場価格・サービス内容についてご紹介しました。民泊施設の規模や利用者数などによって、依頼すべきかどうかが分かれます。ご自身の民泊運営状況に合わせて依頼するかどうかを決めていきましょう。