「民泊駆けつけ代行ってなに?」
「依頼するべきなのか知りたい!」
このような疑問を抱えていませんか。
民泊駆けつけ代行サービスは、ゲストや近隣住民の快適性を確保するために、とても便利なサービスです。
またホスト自身の快適な運営にとっても重宝するでしょう。
しかし、依頼するにあたってどんなサービスなのか、または、本当に依頼すべきなのかを知っておきたいと思うかと思います。
そこで今回は、民泊駆けつけ代行サービスの概要について解説するとともに、依頼すべきかどうかについてもお伝えします。
これから民泊を開業する予定の方は、ぜひ参考にしてみてください。
民泊駆けつけ代行とは?
民泊駆けつけ代行とは、緊急のトラブルが発生した際に、ホストの代わりに現場に駆けつけて対応してくれるサービスです。
民泊においては、宿泊管理業者の指定が必要(条件を満たせばご自身でもOK)で、駆けつけ対応は住宅宿泊管理業者の業務範囲となります。
駆けつけ代行サービスでは、24時間365日対応の体制が整えられています。
駆けつけ対応は、ご自身で行うことも可能
先ほどもお伝えしましたが、民泊ホストは住宅宿泊管理業者を指定する必要があり、駆けつけ対応においては住宅宿泊管理業者の業務となります。
そして、以下の2点に当てはまる場合は、住宅宿泊管理業務の委託が義務付けられており、委託先の業者が駆けつけ対応を行わなければなりません。
- 民泊の居室が5つ以上ある場合
- 家主不在型の民泊を運営する場合
ただし、以下の条件を満たす場合は、家主不在型の民泊でもご自身を住宅宿泊管理業者として登録し、駆けつけ対応することも可能です。
- ホストの住まいが、民泊と同じ敷地内もしくは隣接している
- 対応する必要のある居室が5つ以下の場合
つまり、対応する部屋数が5つ以下で、何かトラブルが発生した場合でもすぐに駆けつけられる場所(同じ敷地内or隣接)に住んでいるなら、ご自身で民泊を管理できるということです。
ただし、ご自身で駆けつけ対応を行う場合は、24時間365日体制で実施する必要がありますので注意しましょう。
また、自治体によっても駆けつけ要件が異なるので、住宅宿泊管理事業法(民泊新法)だけでなく自治体の条例も確認するようにしてください。
例えば、兵庫県の条例では以下のように記載されています。
“管理業者へ委託する場合は、おおむね25分以内の到着体制の確保”
各自治体の条例内容については、以下のページより確認できます。
→民泊の実施制限に関する地方公共団体の条例のとりまとめについて
民泊にて緊急駆けつけが必要になるケース
では、どのような場合に緊急駆けつけ対応が必要となるのでしょうか。
実は、具体的なケースに関する記載は見当たりません。
しかし、住宅宿泊事業法(民泊新法)において宿泊事業者(住宅宿泊管理業者に委託する場合は、住宅宿泊管理業者)に対して以下の業務が義務付けられているため、下記の事柄に関しては状況に応じて駆けつけ対応を行わなければならないと考えられます。
- 宿泊者の衛生の確保
- 宿泊者の安全の確保
- 外国人観光客である宿泊者の快適性および利便性の確保
- 宿泊者名ぼの備え付け等
- 周辺地域の生活環境への悪影響の防止に関し必要な事項の説明
- 苦情等への対応
それぞれの項目についての詳細は、以下のページより確認できます。
民泊の駆けつけ対応を実施する方法
では、駆けつけ対応はどのように実施すれば良いのでしょうか?
対応方法については、以下の2パターンによって異なります。
- 民泊を自主管理する
- 外部に委託する
それぞれについて解説していきます。
1.民泊を自主管理する場合
まずは、ご自身で民泊を管理する場合です。
つまり、住宅宿泊管理業者をご自身として登録するケースです。
この場合は、ご自身で24時間365日の緊急駆けつけ対応できる体制を整えておかなければなりません。
ただ、ご予定がある方もいらっしゃいますし、本業を持ちながら運営される方も多くいらっしゃると思います。
そのような場合は、いつ発生するか分からないトラブルに対して常に対応できる準備をすることは、正直なところ現実的ではありません。
そのため、外部サービスへ委託することをおすすめします。
後ほど解説しますが、外部サービスを活用すれば民泊の管理すべてではなく、緊急駆けつけ対応にフォーカスした依頼を行うことも可能です。
2.外部の事業者へ委託する場合
2つ目は外部の事業者へ委託する場合です。
この場合は、以下の3種類の委託先が挙げられます。
- 民泊代行会社
- 民泊清掃代行会社
- セキュリティ会社
それぞれに特徴がありますので、一つずつ解説していきます。
民泊代行会社
まずは、民泊代行会社です。
民泊代行会社は、完全運用してもらうこともできますし、一部の業務を委託することも可能です。
そのため、民泊運営すべての管理ではなく一部の管理業務を委託することも可能です。
ただし、一部の業務を委託する場合「緊急駆けつけ対応サービス」が含まれていないケースやオプションとなっているケースもあるため、プラン内容をしっかりと確認してから依頼しましょう。
民泊清掃代行会社
民泊清掃代行会社でも、緊急駆けつけサービスを提供している場合があります。
メリットとしては、民泊運営代行の完全運用プランのようにすべての管理業務を委託する訳ではありませんので、コストを抑えられます。
また、清掃代行会社ですから緊急駆けつけ対応だけでなく、民泊において大変な清掃や定期的な点検を依頼することも可能です。
もし、少しでもコストを抑えたいという場合には、民泊清掃代行への依頼もおすすめです。
ただし、緊急駆けつけ代行サービスを提供していない場合もあるため、業務範囲をしっかりと確認するようにしましょう。
セキュリティ会社・損害保険会社
セキュリティ会社や損害保険会社でも、民泊支援サービスが提供されています。
例えば、セキュリティ会社ALSOKでは、「民泊運営サポートソリューション」というサービスを提供しています。
サポート内容としては、以下の通りです。
- 消防法に基づく消防設備の設置・定期点検や火災時のガードマンの駆けつけ対応
- 24時間受付コールセンターによる、近隣住民や利用者からの部屋の設備に関する問い合わせの受付
上記の他にも、消防設備の点検や防犯カメラなど、民泊施設の安全性を高められるサービスも受けられます。
損害保険会社の例ではSOMPOホールディングス株式会社が、現在Airbnbと業務提携しており、民泊向けのサービスや保険などを開発・提供しています。
その一つとして、SOMPOホールディングス株式会社の傘下にある「株式会社プライムアシスタント」では、民泊(バケーションレンタル)向けサービスを実施。
このサービスでは、Airbnbに登録された物件に対しての駆けつけサービスや、多言語に対応したメッセージ代行サービス(チャット・電話による対応)を提供しています。
上記のように、セキュリティ会社や損害保険会社のサービスを利用することも一つの手です。
【まとめ】民泊駆けつけ代行を活用して、快適な民泊運営を実現しましょう!
この記事では、民泊駆けつけ代行の概要や対応方法・委託先についてご紹介しました。
駆けつけ対応は、ご自身でも行うことが可能です。
しかし、いつ起こるかわからず緊急となるケースがあるため、現実的とは言えません。
そのため、民泊の安全性・快適性に加えて、ご自身が健康的に民泊運営を行うためにも民泊駆けつけ代行の利用をおすすめします。