民泊の臭い対策|カビ臭・生活臭・タバコ臭の原因と消臭の正しい手順

民泊の臭い対策|カビ臭・生活臭・タバコ臭の原因と消臭の正しい手順

ドアを開けた瞬間の空気が、その民泊物件の第一印象を決めます。どれだけ見た目がキレイに清掃されていても、「なんか臭う」と感じた瞬間にゲストの満足度は急落します。

私たちは箱根の民泊清掃をはじめ、神奈川・静岡エリアで年間6,500件以上の清掃を手がけていますが、臭いに関するオーナー様からの相談は清掃品質の次に多いテーマです。しかも厄介なのは、臭いの原因は目に見えないため、どこを対策すればいいのかオーナー様自身では特定しにくいという点です。

消臭スプレーで一時的にごまかすのは逆効果です。化学的な芳香と元の臭いが混ざり合い、かえって不快な空間を作ってしまいます。この記事では、民泊で発生する臭いの5大原因と、清掃・換気・設備管理で根本から解決する方法を解説します。

民泊の「臭い」5大原因|あなたの物件はどれに該当する?

原因① カビ臭|湿度の高い物件で最も多い

カビ臭は、熱海の民泊清掃や箱根の物件で最も多い臭いの原因です。浴室のタイル目地、窓のサッシ、押入れの奥、エアコンの内部。目に見えるカビだけでなく、壁紙の裏やフローリングの下にまで繁殖していることがあります。

カビ臭の特徴は、消臭スプレーでは絶対に消えないこと。カビ自体を除去し、再発させない環境を作らなければ根本解決になりません。

原因② 排水臭(下水臭)|封水切れが原因

「下水のような臭い」がする場合、原因はほぼ確実に排水トラップの封水切れです。浴室・キッチン・洗面台・洗濯機パンの排水口には、U字型のトラップに水が溜まることで下水管からの臭いを遮断する仕組みがあります。空室期間に水が蒸発すると、下水臭がそのまま室内に上がってきます。

原因③ エアコンのカビ臭|スイッチを入れた瞬間に広がる

エアコン内部にカビが蓄積していると、スイッチを入れた瞬間にカビ臭が室内に拡散されます。ゲストが入室して最初にエアコンをつけた時に「カビ臭い」と感じるケースが非常に多く、民泊のエアコンクリーニングを実施していない物件で頻発します。

フィルター掃除だけではエアコン内部のカビは除去できません。アルミフィンとファンの内部洗浄が必要で、これはプロの分解洗浄でしか対応できない領域です。

原因④ 調理臭・タバコ臭|前のゲストの痕跡

スパイス系の調理臭やタバコの臭いは、壁紙・カーテン・ソファなどの布製品に染みつきます。特にタバコ臭は、禁煙ルールを設けていても室内で喫煙されるケースがあり、発覚した時には既に深く染みついている状態です。

原因⑤ リネン臭|保管環境と洗濯品質の問題

シーツやタオルの「生乾き臭」や「カビ臭」は、洗濯の品質と保管環境の両方に原因があります。家庭用洗濯機の水温では雑菌を完全に殺菌できず、乾燥が不十分なまま畳んで保管すると、菌が繁殖して臭いが発生します。高湿度の物件内に長期保管されたリネンは特にリスクが高く、「清潔に見えるのに臭う」という最も厄介な状態を生みます。

INBICSの現場から

「掃除はちゃんとしているのに、レビューで臭いを指摘された。何が原因かわからない」。これが最も多い相談パターンです。現場で確認すると、見た目は清潔なのにエアコン内部がカビだらけ、排水口の封水が切れている、押入れのリネンが湿気を吸っている、というケースがほとんど。臭いの原因は「目に見えない場所」に潜んでいるのです。

消臭スプレーに頼らない|臭いを根本から断つ5つの対策

対策① 換気を清掃の最初と最後に行う

清掃開始時にすべての窓を開放し、清掃完了後にもう一度全室を換気してから窓を閉める。この「ダブル換気」が基本です。清掃中は洗剤の臭い、水回りの湿気、ホコリが舞い上がるため、清掃後の換気で室内の空気を完全に入れ替えます。

換気の目安は各回15分以上。対角線上の窓を開けて風の通り道を作ることで、効率的に空気を入れ替えられます。

対策② 排水口への通水を毎回の清掃に組み込む

浴室・キッチン・洗面台・洗濯機パンのすべての排水口に水を流し、封水を維持します。所要時間はわずか2〜3分ですが、下水臭の遮断効果は絶大です。空室期間が長い物件では、巡回管理で定期的に通水することで排水臭を完全に防げます。

対策③ エアコンの定期的な内部洗浄

エアコンのカビ臭は内部洗浄でしか解決できません。箱根・熱海のエアコンクリーニングを手がけるインビックスでは、物件の環境に応じて年2〜4回の内部洗浄を推奨しています。特に冷房シーズン前(5〜6月)の洗浄は、夏のハイシーズンにカビ臭を出さないための最重要タイミングです。

対策④ リネンはレンタルで品質と衛生を担保する

インビックスの民泊向けリネンレンタルでは、業務用ランドリーによる高温洗浄(80℃以上)で雑菌を完全殺菌し、業務用乾燥機で完全乾燥した状態でお届けします。家庭洗濯では実現できない衛生レベルで、リネン由来の臭いリスクをゼロにできます。

さらに、使用のたびに回収→洗浄→配達するため、物件内での長期保管が不要になります。高湿度環境の押入れにリネンを保管するリスクそのものを排除できるのは、レンタルならではのメリットです。

対策⑤ 調理臭・タバコ臭は「重曹+換気」で対応

調理臭が壁面や換気扇に残っている場合は、重曹水で壁面を拭き上げた後、窓を全開にして30分以上換気します。タバコ臭はより頑固で、壁紙やカーテンの繊維に染みついている場合はオゾン脱臭機の使用が必要になることもあります。

最も効果的なのは、ハウスルールで禁煙を徹底し、違反時のクリーニング費用を明記しておくことです。予防が最善の対策です。

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箱根・熱海・伊東・鎌倉|地域環境で変わる臭いのリスク

臭いの発生しやすさは、物件の立地環境に大きく左右されます。

箱根の山間部は年間を通じて湿度が高く、カビ臭が最も発生しやすい環境です。特に北向きの部屋、1階の物件、押入れの奥など、空気の流れが悪い場所にカビが繁殖し、じわじわと室内全体にカビ臭が広がります。

伊東の民泊清掃では、温泉成分由来の独特の硫黄臭が物件に残るケースがあります。温泉付き物件では浴室の換気を徹底し、温泉水が飛び散った壁面や床を毎回しっかり洗い流すことが重要です。

鎌倉・藤沢の民泊清掃では、海からの潮風による湿気が室内に入り込みやすく、布製品(カーテン・ソファ・クッション)が湿気を吸って臭いの温床になることがあります。定期的な布製品のケアと除湿が欠かせません。

INBICSの現場から

箱根の別荘タイプの民泊で、チェックイン直後のゲストから「部屋全体がカビ臭い」とクレームが入ったケースがありました。清掃自体は丁寧に行われていたのですが、原因はエアコン内部のカビと、押入れに長期保管されていたリネンでした。エアコンの内部洗浄を実施し、リネンレンタルに切り替えて押入れの保管をやめたところ、以降の臭いクレームはゼロになりました。

【チェックリスト】清掃時に確認すべき臭い対策ポイント

排水口(浴室・キッチン・洗面・洗濯機パン):封水が維持されているか確認し、毎回の清掃で2〜3分の通水を行います。

エアコン:送風時にカビ臭がしないか確認します。臭いがある場合は年2〜4回の内部洗浄が必要です。

浴室のタイル目地・ゴムパッキン:黒カビが発生していないか目視で確認し、発見した場合は塩素系洗剤で除去した上で換気を徹底します。

キッチン(コンロ・換気扇・シンク):油汚れや食べカスが残っていないか確認し、毎回の清掃で重点的に洗浄します。

押入れ・収納:湿気臭やカビ臭がしないか確認します。換気と除湿剤の設置を行い、リネン類は押入れに保管せずレンタルで都度供給するのが最善です。

リネン(シーツ・タオル):生乾き臭やカビ臭がしないか確認します。レンタルリネンであれば業務用高温洗浄で品質が担保されます。

室内全体:清掃後に不快な臭いが残っていないか、最終チェックとして嗅覚で確認します。清掃前後のダブル換気(各15分以上)を徹底してください。

まとめ

民泊物件の臭いは、見た目の清潔さとは別次元の問題です。エアコン内部のカビ、排水口の封水切れ、押入れに保管されたリネンの湿気臭、壁紙に染みついた調理臭やタバコ臭。これらは消臭スプレーで覆い隠すことはできず、原因を特定して根本から除去する以外に解決方法はありません。

清掃時の「ダブル換気」と「全排水口への通水」を標準化し、エアコンの定期的な内部洗浄とリネンのレンタル化で臭いの発生源そのものを断つ。この仕組みを構築すれば、「掃除しているのに臭いが取れない」という悩みから解放されます。

私たちインビックスは、箱根・熱海・伊東・小田原エリアで、毎回の清掃に換気・通水・臭いチェックを標準装備し、リネンレンタルエアコンクリーニングを組み合わせた臭い対策をワンストップでサポートしています。「レビューで臭いを指摘された」「何が原因かわからない」というオーナー様は、ぜひ一度ご相談ください。

参考文献

  1. 厚生労働省「建築物環境衛生管理基準について」
  2. 文部科学省「カビ対策マニュアル」
  3. 観光庁「民泊制度ポータルサイト」
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