民泊を運営していて地味に大変なのが、リネンの洗濯です。シーツ、布団カバー、タオル類を毎回洗って乾かして、たたんで物件に届ける——。ゲストが入れ替わるたびにこの作業が発生するため、物件数が増えるほど負担は膨らんでいきます。
インビックスでは箱根の民泊清掃サービスや熱海の民泊清掃とあわせてリネン管理もサポートしていますが、ご相談いただくオーナー様の大半が「洗濯がとにかく大変」とおっしゃいます。本記事では、民泊リネンの洗濯方法を3つに分けて比較し、物件の状況に合った最適解をご提案します。
民泊リネンの洗濯|3つの方法とそれぞれの特徴
方法①:自宅(物件内)の洗濯機で洗う
最もコストが低いのが、自宅や物件内の洗濯機を使う方法です。水道代・電気代・洗剤代を合わせて1回あたり100〜200円程度で済みます。
ただし、この方法には大きな制約があります。家庭用洗濯機でシーツや布団カバーを洗う場合、1回で1〜2セットが限度です。ゲスト入替えのたびにシーツ2枚・布団カバー2枚・枕カバー4枚・バスタオル4枚・フェイスタオル4枚を洗おうとすると、最低でも3〜4回の洗濯が必要になり、乾燥まで含めると半日以上かかることも珍しくありません。
さらに、洗濯の間はその物件の清掃作業と並行できない(同日入替えの場合は特に)ため、次のゲストのチェックインに間に合わないリスクがあります。
方法②:コインランドリーを利用する
コインランドリーなら、大型の洗濯機と乾燥機で一度に大量のリネンを処理できます。1回あたりの費用は洗濯+乾燥で800〜1,500円程度。自宅洗濯よりは高いですが、作業時間は大幅に短縮されます。
ただし、物件とコインランドリーの往復にかかる移動時間と交通費も考慮する必要があります。箱根のように山間部の物件では、最寄りのコインランドリーまで車で15〜20分ということもあり、往復だけで30〜40分を消費します。また、繁忙期には洗濯機が空いていないこともあり、待ち時間が読めないというストレスもあります。
あるオーナー様は箱根で2物件を運営しながら、週末ごとにコインランドリーでリネンをまとめ洗いしていました。しかし、年末年始の繁忙期に連日のゲスト入替えが重なり、コインランドリーに3時間並んだという経験をされたそうです。「あの日がリネンレンタルに切り替えようと思ったきっかけです」とおっしゃっていたのが印象的でした。
方法③:リネンレンタルサービスを利用する
リネンレンタルは、洗濯・乾燥・配送・回収のすべてを業者に任せる方法です。使用済みリネンを回収し、業務用クリーニング済みの清潔なリネンを届けてもらえるため、オーナー様が洗濯に関わる必要が一切なくなります。
1セットあたりの費用は自宅洗濯やコインランドリーより高くなりますが、洗濯にかかる時間・移動時間・乾燥待ちの時間がすべてゼロになるという大きなメリットがあります。この「時間の削減」を金額に換算すると、実質的なコスト差はかなり縮まります。
3つの方法を5つの観点で比較する
ここでは、自宅洗濯・コインランドリー・リネンレンタルを5つの観点から比較します。
- 1回あたりのコスト
- 自宅洗濯が最安(100〜200円)、コインランドリーが中程度(800〜1,500円)、リネンレンタルが最も高い(セット単位の定額制)。ただし、自宅洗濯は電気代・洗剤代・水道代に加えて、リネンの購入費・買い替え費用が別途かかる点を忘れてはいけません。
- 所要時間
- 自宅洗濯は1回の入替えで3〜5時間(洗濯〜乾燥〜たたみ〜設置)、コインランドリーは移動込みで1.5〜3時間、リネンレンタルは清掃時に同時交換されるため追加時間ゼロ。
- 仕上がり品質
- 家庭用洗濯機では水温や洗浄力に限界があり、皮脂や温泉成分の完全除去が難しい場合があります。コインランドリーは大型機のため洗浄力は向上しますが、業務用のシミ抜きや高温殺菌には対応していません。リネンレンタルの業務用クリーニングは、70℃以上の高温洗浄と専用洗剤で最も高い仕上がり品質が期待できます。
- スケーラビリティ(物件増加への対応力)
- 自宅洗濯は1〜2物件が限界、コインランドリーは3物件程度まで対応可能ですが時間的に厳しくなります。リネンレンタルは物件数が増えても作業量が変わらないため、5物件以上の運営に最も向いています。
- リネンの劣化リスク
- 自宅洗濯は3〜6ヶ月で黄ばみ・毛羽立ちが発生しやすく、買い替えが必要です。コインランドリーの高温乾燥は繊維へのダメージが大きく、劣化がさらに早まることがあります。レンタルなら劣化品は自動交換されるため、常に一定の品質が保たれます。
物件数別|最適なリネン洗濯方法の選び方
1物件・月間稼働10回以下の場合
稼働率がまだ低く、週末中心の運営であれば、自宅洗濯でも十分に対応可能です。ただし、繁忙期に連泊が続くと洗濯が追いつかなくなるため、予備のリネンセットを2〜3組用意しておくことをおすすめします。
1〜2物件・月間稼働15回以上の場合
稼働率が上がってくると、自宅洗濯では時間が足りなくなります。この段階ではコインランドリーとの併用が現実的ですが、「洗濯のために時間を使いすぎていないか」を一度冷静に計算してみてください。月に30時間以上をリネンの洗濯に費やしているなら、外注化を検討すべきタイミングです。
3物件以上の場合
3物件以上を運営しているなら、箱根のリネンレンタルのような外注サービスへの切り替えを強くおすすめします。洗濯にかける時間を運営改善やゲスト対応に充てたほうが、収益へのインパクトが大きいからです。
小田原で5物件を運営されているオーナー様は、レンタルに切り替える前は毎週末にリネンの洗濯・配送だけで丸1日を費やしていました。「土日が全部リネン作業で潰れていた」とのこと。小田原のリネンレンタルに切り替えたことで、その時間を物件のリスティング改善に充て、Airbnbの検索順位が上がって予約数が1.3倍に増えたそうです。
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「洗濯の手間」を見える化してみる
リネンの洗濯を自分でやるコストが低いと感じている方に、一度計算していただきたい数字があります。
仮に1回のゲスト入替えでリネン洗濯に3時間かかるとします。月15回の入替えで月45時間。時給1,000円で計算しても、月に45,000円分の労働力をリネン洗濯に投入していることになります。ここに洗剤代、水道光熱費、コインランドリー代、リネンの購入・買い替え費用を足すと、実際の月間コストは5〜7万円を超えることが珍しくありません。
リネンレンタルの月額費用と比較すると、「自分でやるほうが安い」という前提が崩れるケースが多いのです。特に、洗濯に費やしていた時間を本業や物件の改善に使えることを考えると、外注化の費用対効果は非常に高いと言えます。
まとめ|洗濯方法の選択は「物件数と稼働率」で決まる
1物件・低稼働なら自宅洗濯で対応可能ですが、繁忙期の予備確保は必須です。稼働率が上がったらコインランドリーの併用を経て、かけている時間を金額換算して外注の判断を行いましょう。3物件以上なら迷わずリネンレンタルへ切り替えるのが合理的です。「洗濯にかけている時間」を時給換算すると、自力のほうが高くつくケースが多いことを忘れないでください。
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よくある質問
民泊リネンの洗濯方法にはどんな選択肢がありますか?
自宅・物件内の洗濯機で洗う方法、コインランドリーを利用する方法、リネンレンタルサービスを利用する方法の3つがあります。コストは自宅洗濯が最安ですが、所要時間や仕上がり品質、物件数への対応力を考慮して選ぶことが重要です。
民泊リネンの洗濯にどのくらい時間がかかりますか?
自宅洗濯の場合、1回の入替えで洗濯から乾燥・たたみ・設置まで3〜5時間かかります。コインランドリーは移動込みで1.5〜3時間、リネンレンタルなら清掃時に同時交換されるため追加時間はゼロです。
何物件からリネンレンタルに切り替えるべきですか?
3物件以上を運営しているなら、リネンレンタルへの切り替えが合理的です。1〜2物件でも月間稼働が15回以上あり、月30時間以上をリネン洗濯に費やしている場合は外注化を検討すべきタイミングです。
リネンの自力洗濯は本当にコストが安いのですか?
水道光熱費や洗剤代だけでなく、自分の作業時間を時給換算すると、月間コストが5〜7万円を超えることも珍しくありません。リネンの購入・買い替え費用も含めると、リネンレンタルのほうが実質的に安くなるケースが多いです。
参考文献
この記事は、箱根・熱海・小田原・伊東エリアで民泊物件のリネン管理を数多く手がけてきた経験に基づいて作成されています。個別物件により最適な対応は異なる場合があります。必要に応じて専門家へご相談ください。
この記事の監修者
黒須 大株式会社インビックス 代表取締役
高級旅館および複数の宿泊施設での現場経験を基盤に、宿泊運営の構造を実務レベルで理解。
その後、ハウスクリーニング事業を立ち上げ、サービス設計・品質管理・オペレーション構築を主導してきました。
現在は宿泊施設専門の民泊関連サービスに注力し、単なる清掃支援にとどまらず、事業設計・運営改善・体制構築までを包括的にサポート。現場と経営の両視点から、持続可能な宿泊事業の成長を支援しています。

