民泊のハウスルールの作り方!トラブルを未然に防ぐ運用のコツもご紹介

「ハウスルールって何?」

「どんな項目を記載すればいいの?」

ハウスルールの作成は、トラブルなく民泊を運営するにあたって欠かせない取り組みです。

特に外国人観光客の利用も考えられる民泊では、多言語に対応したハウスルールを作成しておくことで、ゲストに宿泊する際の注意点や設備の使い方などを伝えやすくなります。

とは言っても、どのように作成すれば良いのか、または、多言語に対応したハウスルールブックをどう作れば良いのか悩まれるかと思います。

そこで今回は、ハウスルールの作り方をお伝えするとともに、多言語に対応した雛形についてもご紹介!

また併せて、トラブルを未然に防ぐためのハウスルールの効果的な活用法についてもお伝えしますので、ぜひ最後までご覧ください。

目次

ハウスルールとは?

ハウスルールとは、ゲストが守るべき宿泊時のルールです。

ハウスルールの内容には特に決まりはなく、それぞれの宿で独自に決められます。

そのため、ご自身の民泊施設や周辺環境に配慮したルールを決めておくことで、ホストやゲスト、近隣住民もお互いに気持ちの良い時間を過ごせます。

ハウスルールの作り方!入れておくべき情報とは?

では、ハウスルールにはどのような情報を記載すれば良いのでしょうか?

先ほど、ハウスルールの内容に決まりはないとお伝えしましたが、記載すべき項目があります。

それは、住宅宿泊事業法で定められている、民泊管理者に対して説明義務が課されている事項です。

以下の項目については、ゲストに対して書面やその他適切な方法で説明することが義務付けられているため、記載するようにしましょう。

  • 騒音防止のために配慮すべき事項
  • ごみの処理に関し配慮すべき事項
  • 火災の防止のために配慮すべき事項
  • 上記以外に、届出住宅の周辺地域の生活環境への悪影響の防止に関して必要な事項

それぞれの項目について見ていきましょう!

騒音防止のために配慮すべき事項

騒音防止に関して記載する内容としては、

  • 大声での会話を控える
  • 深夜は窓を閉める
  • バルコニーなど屋外での宴会は禁止
  • 楽器の使用は禁止

など、その他にも騒音に関して近隣住民や周辺環境へ悪影響を及ぼすことについては、記載するようにしましょう。

騒音問題に関しては、民泊ポリスというサイトが公表している民泊の苦情ランキングで2位となっているほど、トラブルになりやすい項目です。

騒音トラブルにつながりそうな事項は、禁止事項としてしっかりと明記しておくことで、トラブルを未然に防げます。

ごみの処理に関し配慮すべき事項

民泊において、ごみに関する苦情は多数見受けられます。

民泊ポリスが公表しているランキングでも、騒音問題に次ぐ3位となっているほどです。

ごみ処理に関して配慮すべき内容としては、以下のことが挙げられます。

  • ごみを分別処理すること
  • 廃棄物の分別方法は、住宅宿泊事業者(ホスト)の指定した方法に従うこと

特に外国人観光客を受け入れる宿においては、国によってごみの分別のルールが異なっていたり、ごみを分別する習慣のない国もあります。

そのような異なる習慣を持つゲストでも、宿泊地域の分別ルールに従うよう記載しておきましょう。

また、ただハウスルールとして記載するだけでなく、ごみの分類方法が分かりやすいよう表示をするなど、分別しやすくする工夫をするのもおすすめです。

火災の防止のために配慮すべき事項

では次は、火災の防止に関して記載が必要な項目を見てみましょう。

火災の防止策として挙げられるのは、以下の項目です。

  • ガスコンロの使用方法
  • 消化器の設置位置、使用方法
  • 避難経路
  • 通報対応のやり方(連絡先など)

火災の防止においては、火災を未然に防ぐための項目と、万が一火災が発生した場合に速やかに対応できるようにするための項目を記載しましょう。

例えば、ガスコンロは、国籍によっては使用したことがないゲストもいます。

そのため、使用方法を画像付きで分かりやすく表記したり、チェックイン時にレクチャーするなど対策するようにすると良いでしょう。

その他配慮すべき事項

その他配慮すべき事項としては、以下のような内容について記載することが求められます。

  • 性風俗サービスを民泊で利用しない
  • その他、過去の苦情内容を踏まえて、注意すべき事項

その他の項目としては、例えば、熱海や箱根など自然の中にある宿泊施設のハウスルールでは、イノシシやサルなどの野生動物の被害に配慮して、

  • 生ゴミを外に出さない
  • 玄関や窓は必ず閉める
  • 野生動物に餌を与えない

などのルールを記載している場合もあります。

このように、民泊の立地や周辺環境に応じて、ゲストに守ってもらいたい項目を記載しましょう。

雛形を活用すればハウスルール作成の手間を低減できます

と、ここまでハウスルールに入れておくべき情報についてお伝えしました。

しかし、その他にはどのような情報を入れておいた方が良いのか疑問に思うかと思います。

そのような場合は、以下の例文集を参考にするのがおすすめです。

住宅宿泊事業届出住宅のための外国人観光旅客向け多言語文集例

こちらの資料は、東京都産業労働局観光部振興課が、住宅宿泊事業者向けに公開している文集例です。

英語・中国語・韓国語の3言語に対応しているので、特に外国語が苦手な方にとって外国人観光客向けのハウスルールを作成するのに役立ちます。

また、上記資料の最後には、「ご利用のご案内」の雛形も掲載されていますので、変更が必要な部分を変えて使用すれば、作成の手間も大幅に削減できます。

トラブルを未然に防ぐハウスルールの活用法

ハウスルールは、書面で残しておくだけでは、読まれずに放置されてしまう可能性もあります。

トラブルなく民泊を運営するためにも、以下のことを取り入れるようにしてみてください。

  • チェックインの時に、ハウスルールブックに沿って直接説明を行う
  • 該当する家電や設備にも、直接、使用方法や注意事項などのルールを掲示する
  • 施設内のドアや壁などに目立つようにハウスルールを掲示する

旅館やホテルへ泊まりに行くと、施設内情報やルール・周辺地域情報などが書かれた資料が手渡されます。

しかし、その内容をしっかりと最後まで読み込むという方は、それほど多くないのではないでしょうか。

それと同じように、民泊のゲストにおいても、ただハウスルールを置いておくだけでは読んでもらえない可能性が高まります。

そのため、直接説明したり、設備や家電を使用する際に使用方法がその都度目に入るようにするなど工夫が必要です。

ハウスルールを明記して、トラブルを未然に防ぎましょう!

ハウスルールを決めることは、ホストやゲスト・周辺地域の環境を守るためにとても役立ちます。

ハウスルールの記載内容には、特に決まりはありませんが、最低限説明義務のある項目については入れておくようにしましょう。

そして、ハウスルールは冊子として置いておくだけでなく、常にゲストが見られるように壁やドアに大きく掲示しておくなど工夫することで、ハウスルールを周知することにつながります。

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