民泊施設の評価に大きな影響を与える民泊清掃。基本的な清掃手順はありますが、その地域の特性に合わせた清掃を行うことも大切です。そこで、今回は熱海地域における民泊清掃の注意点やポイントについてまとめました。
なお、私たち株式会社インビックスは、主に神奈川県西部から静岡県東部を中心に民泊清掃業務を請け負っている会社です。完全自社スタッフで作業を行っており、清掃における経験やノウハウを蓄積してきました。
そんな弊社が培ってきた経験をもとにお伝えいたしますので、ぜひチェックしてみてください。
民泊清掃を行う上での基本的なポイント・注意点
まずは、民泊清掃を行う上での基本的なポイントや注意点についてお伝えします。今回は、特に注意が必要なポイントに絞ってお伝えしますので、清掃を行う際の参考にしてください。
1. お風呂
一つ目は、お風呂です。あなたも宿泊施設に泊まる時は、綺麗かどうか気にする場所ではないでしょうか?
水回り清掃を行う際は、以下のポイントをチェックすることをおすすめします。
- 排水口のゴミ・髪の毛をしっかりと取り除く
(髪の毛の一本も見落とさないように) - バスタオルやフェイスタオルなどの備品は、しっかりと畳んで整えておく
- 蛇口に水垢が残らないように拭き取る
- シャワーのホースも一通り清掃する
(見えない部分が黒く汚れているケースがあるので要注意) - シャンプーやボディーソープボトルの底を拭き、向きを揃える
- 最後に拭き上げ作業を行う
お風呂は、いくら綺麗にしても髪の毛が一本でも落ちていると利用者が不快な思いをしてしまいます。髪の毛の見落としをしないことはもちろんのこと、ご自身の髪の毛も落とさないようキャップを被るなど対策を取るのがおすすめです。
2. 洗面所
次は、洗面所です。洗面所も、宿泊者が必ず利用する場所の一つですね。綺麗にすることはもちろんのこと、髪の毛・歯ブラシや歯磨き粉など、前の宿泊者の痕跡を残さないように注意しましょう。
洗面所においては、以下のポイントが意外と見落としがちだと思いますので、注意するようにしてください。
- 排水口のゴミ・髪の毛をしっかりと取り除く
(髪の毛の一本も見落とさないように) - しっかりと磨いて水垢が残らないに注意する
- ドライヤーのコードをしっかり整えておく
- 歯ブラシや歯磨き粉など、忘れ物がないかチェック
- 最後に拭き上げ作業を行う
3. トイレ
次は、トイレです。トイレを磨くと運気が上がると言われるように、トイレを綺麗にしておくと、利用者が気持ちよく利用できリピートしてくれる確率も高まります。
以下のポイントを見落とさないよう注意してください。
- トイレットペーパーの残り具合、予備はあるかチェックする
- 便器・便座(裏側も)・蓋(内側も)を一通り綺麗にする
- 換気扇は付けておく
- 詰まっていないか確認する
- トイレットペーパーの芯などのゴミが落ちていないかチェック
4. 家電
4つ目は、家電です。家電も宿泊者が必ず手に触れるものなので、注意して清掃しましょう。家電においては、以下の点をチェックしてみてください。
- 電子レンジ、ポット、冷蔵庫などに手垢や汚れが付着していないか
- 電子レンジの中、冷蔵庫の中に余計なものが入っていないか
(特に、前回宿泊した人のもの) - 大型家電は、家電の後ろや隙間に埃やゴミがたまりやすいので要チェック
5. 寝室
5つ目は、寝室。寝室は、宿泊者が特に長い時間過ごす部屋であり、疲れを癒す場所でもあります。利用者の満足度に大きく影響する場所なので重点的に清掃を行いましょう。
寝室においては、以下の点にご注意ください。
- シーツにシミや汚れがない
- ベッドメイクを行い、清潔感のある状態に
- 床、窓に汚れや手垢などが付いていないか
- 布団に他の宿泊者の臭いが残っていないか
(特に、タバコや香水の臭いは残りやすい) - ベッド下も綺麗に掃除機をかける
熱海の民泊清掃で気を付けるポイント・注意点
ここからは、熱海で民泊の運営を考えている、もしくは、すでに運営されている方に向けて、熱海の民泊清掃で気を付けるポイントや注意点をお伝えします。
熱海で民泊を運営される方は、上記の基本的なポイントや注意点に加えて、これからお伝えする項目についても注意していきましょう。
1. カビ対策をしっかりと行う
海が近い熱海では、風が湿気を含んでいることが多く、カビ対策を行う必要があります。
方法としては、以下の3つが挙げられます。
- 除湿機の設置
- 除湿剤の設置
- 炭を活用
- 窓を開けて換気する(タイミングに注意)
除湿機の設置
除湿機を使うことが効果的です。除湿機を使う場合は、できれば常時運転させておく方が望ましいです。
除湿剤の設置
除湿機だと電気代がかかってしまうので、常時運転させることが難しいという場合は、除湿剤もおすすめです。
除湿剤なら置いておくだけでOKですし、交換期間も数ヶ月と長いのでそこまで手間がかかりません。例えば、「ドライペット」という除湿剤の場合は、持続目安時間が3〜5ヶ月となっています。
除湿機にかかるコストが気になる方は、除湿剤を検討してみてください。
炭を活用
部屋の調湿を行うのには、炭もおすすめです。炭は、半永久的に使用できるので、とてもエコなのも特徴的。
押入れなどに入れておけば、湿気を吸い込んで除湿してくれますし、脱臭効果もあります。除湿剤と比較すると単価は高くはなりますが、持続時間を考えればコストや手間の削減につながります。
窓を開けて換気する(タイミングに注意)
室内の空気が循環していないと、湿気が溜まりカビが発生しやすくなりますので、こまめに換気を行うことも大切です。
ただし海沿いの場合は、湿気や塩分を含んでいる潮風だと、湿気が入り込んだり部屋がベタベタになったりと逆効果になる恐れもあります。
そのため、換気を行うタイミングには注意してください。換気するタイミングとしては、以下の時が狙い目です。
- 快晴の日の昼間
- 海からの風ではないタイミング
快晴の日で気温の高いお昼の時間帯であれば、湿気の少ない風が吹きますので、その時に換気を行うのが良いでしょう。また、風向きについても配慮することをおすすめします。海からの風でなければ、湿気や塩分が少ないので換気には適しています。
そして、コストがかかってしまいますが、できれば浴室やトイレ・キッチンなどは24時間換気扇を回しっぱなしにするのが一番です。特に、窓を開けて換気できるタイミングが限られる海沿いの熱海地域ですから、換気扇を回して室内の空気を常に循環させておくことで、カビの発生を抑えられます。
また、宿泊利用者にも協力してもらえるように、注意書きをしておくのもおすすめです。民泊は、ホテルのように従業員が常時滞在している訳ではありませんので、利用者の協力を仰ぐことも民泊施設を綺麗に保つための大切なポイントとなります。
2. 室内だけでなく窓やサッシ周りのカビ対策も
また、湿気の多い熱海では、窓ガラスや冊子にカビが生えやすいことにも要注意です。カビが生えることで宿泊者に不快な思いをさせてしまうことはもちろん、カビの胞子を吸い込むことでアレルギーの原因になる恐れもあります。
さらには、窓ガラスやサッシなどの素材も痛みやすくなり、余計なコストがかかってしまうリスクもありますから、普段から対策をしておくことをおすすめします。
対策としては、以下の2点を行うようにしてください。
- 定期的な清掃
- 結露取りシート
カビに対する一番の対策は、こまめな清掃です。 可能であるなら稼働していない時期にもこまめに清掃を行い、カビが発生しないようにしておきましょう。
もし、定期的な清掃が難しいなら、結露取りシートもおすすめです。結露取りシートは、窓に直接貼り付けて結露を防止するシートです。雪模様やリーフ柄、カラフルなデザインのものなどおしゃれなものも多く、インテリアの一部としても活用できます。
3. 潮風による窓ガラスの塩害にも要注意!
熱海のような海沿いの地域は、塩害にも要注意です。潮風により窓に塩がついて、白く曇ることがあります。
見た目が悪くなることはもちろんのこと、そのまま放置した状態で窓を拭いてしまうと、塩の結晶で窓に傷がついてしまう恐れもあります。
このような窓の塩害を防ぐために、以下のことを行うようにしてください。
- 定期的な清掃
- 汚れ防止コーティング
窓の塩害を防ぐ一番の対策は、塩分が付着した時にできる限り早く拭き取ることです。放置する時間が長くなるほど、水分が飛んで塩の結晶が付着している状態となり、通常の窓拭き掃除では対処できなくなってしまいます。
ただし、定期的な清掃が難しいという場合もあるかと思います。そんな時は、汚れ防止コーティングを使用するのがおすすめです。
汚れ防止コーティング製品は、楽天市場やAmazonなどでも購入できるので、手軽に実施できます。窓をコーティングすることで汚れがつきにくくなり、お手入れの手間が削減できます。
4. 金属製のものは、室内に入れるもしくはこまめな手入れを
熱海地域では、金属製のものを外に出しっぱなしにしておくことも要注意です。自転車や物干し竿などの金属製品は潮風で錆びやすいので、できる限り屋内に入れておくようにしましょう。もし、屋外に設置する場合は、しっかりとカバーをかけておくことをおすすめします。
【まとめ】熱海で民泊運営をする際は、湿気や塩害にも注意しましょう!
この記事では、熱海で民泊を営む場合の民泊清掃におけるポイントや注意点について解説しました。海が近い熱海では、湿気によるカビ対策や潮風による塩害・サビ対策に注意が必要です。
こまめな清掃を行うのが一番の対策ではありますが、時間的に難しい場合はこちらの記事でお伝えした対策を実施してみてください。
また、費用に余裕があれば、民泊清掃代行へ依頼するのも一つの手です。清掃代行業者によっては、定期的な見回りも行ってくれますので、費用面と併せて相談してみましょう。
なお、株式会社インビックスでは、民泊施設を使用していない期間の定期的な見回りや換気を実施しています。無料でお問い合わせいただけますので、ぜひ下記お問い合わせフォームよりお気軽にご相談ください。